あきた次世代エネルギーコンソーシアム設立記念シンポジウムを開催しました
2023年7月5日(水)秋田キャッスルホテルにて、あきた次世代エネルギーコンソーシアム(ANEC)設立記念シンポジウム・懇親会を開催しました。
県内外の企業や団体39社の代表者様にご参加いただきました。
シンポジウムは顧問の猿田和三秋田県副知事、鎌田潔秋田市副市長からのあいさつ、ロゴマーク発表・表彰式、大橋弘東京大学副学長の基調講演、取組紹介・将来展望の発表を行いました。
基調講演「再エネと新しい産業 新しい産業政策にむけて」
「再エネと新しい産業 新しい産業政策にむけて」と題し、東京大学 大橋弘副学長による基調講演が行われました。
大橋弘副学長は、講演前に秋田の風力発電22基を視察され「この電気の量をこの地域のみで消費するのはほぼ不可能だと思いました。私たちが困っているのは余剰電力をどうするか。余剰電力を貯める方法として、水素もしくはアンモナイトの製造の発想はすごく自然な考え方だと思います。水素の需要創出、最大限活用するところまでが期待されています。」と多様な利用先が期待されている水素について、また直面する安定供給の課題、脱炭素化の加速化、静脈的なサプライチェーンの結節点が秋田になる可能性があることなどをグラフや数値で表し講演されました。
また「このコンソーシアムは非常に貴重な取り組み。持続可能であるためには、地元発の声を国全体、あるいは世界全体を変えていく声にしていかなくてはいけない。このコンソーシアムが世界全体の見方を変える第一歩につながると思います。」と期待の言葉をいただきました。

大橋 弘
略歴
平成5年3月 東京大学経済学部経済学科卒業
平成7年3月 東京大学大学院経済学研究科修士号取得
平成12年6月 ノースウェスタン大学PhD取得
平成12年7月 ブリテッシュ・コロンビア大学経営学部助教授
平成15年6月 東京大学大学院経済学研究科助教授
平成19年4月 同 准教授
平成24年4月 同 教授(現在に至る)
令和2年4月 東京大学公共政策大学院 院長
令和4年4月 東京大学 副学長
これまでの取組紹介と今後の展望について
東京大学 大橋弘副学長による基調講演の次に、幹事長 三國晋一郎より、取組紹介・将来展望を発表いたしました。
これまでの経緯として水素サプライチェーン構想の事業化を掲げ、環境省の委託事業に応募し2022年8月に採択され、設立記念シンポジウム開催当日、設立総会にて役員・予算案が決議され本コンソーシアムが設立されたことを報告。
また、活動予定と将来展望をスピーチいたしました。
設立メンバーの集合写真
あきた次世代エネルギーコンソーシアムのロゴマークが決定しました
最優秀賞は、さいたま市の秋葉亜由美さんの作品に決定しました。
あきた次世代エネルギーコンソーシアム(ANEC)のロゴマークが、さいたま市の秋葉亜由美さんの作品に決定しました。
ロゴマークの選定は、理事によるWEBでの投票を実施し、最優秀賞・優秀賞を選定。7月5日(水)に開催されたあきた次世代エネルギーコンソーシアム設立記念シンポジウムにて、ロゴマーク発表と表彰式を行いました。
この作品のイメージは「秋田県が日本の次世代エネルギーの供給拠点且つ、グリーンエネルギーを牽引する、持続可能で活力ある地域となるよう活動を目指していくということで、自然を感じる葉と風力発電のブレードが回るイメージをアイコンにしてみました。また設立発起人の企業様7社を虹色に例え、秋田県が中心となってエネルギーが回っていくイメージをロゴに込めてみました。」と秋葉亜由美さん。
表彰式では、最優秀賞のほかに、優秀賞の5作品も紹介。
すばらしい作品の数々に会場から大きな拍手が沸き起こりました。
このロゴマークでは、設立発起人の企業様7社を虹色に例えられてデザインされていますが、再生可能エネルギーが7種類、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱その他の自然界に存在する熱・バイオマスの7つも関連していて、ANECの活動にピッタリのデザインとなっております。
秋葉亜由美さんのコメント
「あきた次世代エネルギーコンソーシアム、ANECのロゴマーク最優秀賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。設立指示書を拝見し、親しみやすく発起人の皆様の思いが伝わるようなデザインになるように意識して考えてみました。このロゴを通じて、また、新しいコンソーシアムの活動を通じて、少しでも多くの方に環境やエネルギーに関心を持っていただければ幸いです。本当にありがとうございました。」